妊娠中の眠りの変化について

堀内先生からのメッセージです。

堀内先生は、長年『母と子どもの眠り』に関する研究を続けていらしゃいます。
そのお立場から、「妊娠中の眠りの変化」について教えてくださいました。
<先生より>

 お便りのなかにも「疲れた」「とにかく眠い」という言葉がよく見られますね。
 妊娠初期は、とにかく眠気が強く、
 いつでも横になりたい気分でいることが多いようです。
 中期になると、その眠気は収まってきます。
 末期になると、今度は、おしっこが近くなったり、
 胎児が動くことで目がさめてしまい、夜中に起きることがあります。
 産後は、授乳のために2、3時間ごとに夜間に起こされます。
 そして、産後12週間ぐらいすると子どもも眠りのリズムを得て、
 お母さんも落ち着いた眠りにたどり着くのです。

 私は、妊娠中からの「眠り」は、非常に生理的なものと考えています。
 変化に備えての必然のものだと考えます。
 ですから、妊娠初期の眠気もサボっているのではなく、
 「からだの声」として聞いて、横になることをおすすめします。
 初期には、電車に乗ったら座りたくなるのも当たり前だと思います。
 睡眠の生理的な変化を知って、
 それに逆らうことなく生活されるのも手かと思います。