周産期医療・看護と保健指導の専門誌
『ペリネイタルケア』Vol.21に記事が掲載されました!2002年6月号
『ペリネイタルケア』 発行:潟<fィカ出版
「周りの人はわかってくれない・・・・・・」 そんな声を聞いたことはありませんか?
 妊娠初期をサポート!「BABY in ME」〜その1〜

■環境が得にくい妊娠初期
外見の変化が目立たないため、つわりなどの症状に悩まされても周りからの理解が得にくい妊娠初期。「電車で席を譲ってもらいたいけれど、言い出せない」「近くでたばこを吸われる」など、変化が目に見えないだけに、悩みも大きい。その際。力を発揮するのがこの「BABY in ME」。声に出して言いづらい切実な思いを代弁してくれる大切なツールである。このマークがデザインされたバッジやステッカー、Tシャツなどが、お腹の赤ちゃんの存在をアピールしてくれる。

■各界の注目も集めています
日本助産婦会東京支部や家庭出産専門「助産婦 石村」、「黄産院」などがその主旨に賛同して、「BABY in ME」マークの普及に協力を表明している。また、日本RAD−AR協議会が発行する小冊子「女性の方へ『くすり』を正しく飲んでいただくため」に「BABY in ME」ステッカーが付録で入る。福岡県嘉穂郡穂波町役場・健康増進係では、「BABY in ME」バッジをテスト導入し、母子手帳交付時に、希望者に手紙と一緒に配布しているとのこと。

このように、各方面からの注目度も鰻のぼりである。その他、新聞記事やテレビニュース、ラジオなど、各メディアでも紹介されている。また、3月に開催された第16段日本助産学界学術集会のコミュニケーションソースに出展し、「すてきなブース賞」で第一位を獲得した。

■友人の体験がきっかけ
 「BABY in ME」を主催するのはフリーライターの村松純子さん、村松さんが「BABY in ME」を始めたのは同僚の妊娠初期のつらい体験談を聞き、「お腹の子どもをサポートしたい」と強く思ったことをきっかけとするスタートは1899年8月のホームページ開設。そして、「BABY in ME」のマークのために、「相手の行為をうながす」デザインを1年ほどかけて考案した。コミュニケーションツールとしての役割を果たすのがうなずけるほど、ほほえましいデザインだ。

また、「助産婦 石村」の石村先生が、「妊婦本人の自覚がうながせるのがよい」と評しているようなメリットもある。

グッズは当初、Tシャツからスタートし、冬にはトレーナーを制作、さらに、「実際に毎日つかえるものを」というユーザーの希望に沿う形でステッカーを制作した。そのステッカーを利用して、バッジを作ったら席を譲ってもらえたというメールを受け取ったことで、カンバッジの制作に至った。いまでは、カンバッジが一番人気とのこと。

■妊婦の思いに突き動かされて

村松さんは、「いまは、妊婦さんの思いに突き動かされている状態です」という、「サイトで何かを探しているということ自体、切実だということです」ホームページ開設時は、半年間のアクセス数が100〜200ほどだったが、開設まる3年を超えた今年4月末までに約7万件にのぼっている。この妊婦の思いを村松さんはネットを通じて集めた。

アンケートの回答者は約700名、たとえば「BABY in ME」バッジの病院や公共施設での配布、あるいは販売を希望する人は9割を超える。また、妊娠中につらかったこと、つらかった場所など、生の声がうかがえる。村松さんにご提供いただいたアンケート結果を次号(7月号)にて紹介予定。ぜひ、みなさんのケアの参考にしていただきたい。
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