業界紙『ラベル新聞』に記事が掲載されました!2002年8月15日
私は『BABY in ME』・・・です
 シールやTシャツ、車用ステッカーで“いたわりの心”大切に〜
新しく誕生する命を宿した未来のお母さんへのケアが注目を集めている。特に妊娠初期は大切な時期でありながら、外見から状況を把握することが難しいため、それとなく周囲に伝えることで、思いやりの心につなげるグッズ「BABY in ME」が自然な形で広がりを見せ、女性を応援する心強いアイテムとなっている。(小路)

フリーライターの村松純子さんが企画するマタニティ商品には“BABY in ME”という文字が書かれており、オナカに新しい命(ハート)を宿した女性がシンボルマークとなっている。

好評を博すシールやTシャツ、バッジ、キーホルダーなどの商品コンセプトは、困っている人を見ても手助けをしない社会や、妊娠中の友人の辛い経験談に対する殺伐とした思いがもとになっており、3年ほど前からいたわりの気持ちを大切にする活動を開始した。

活動の経緯について村松さんは、「お年寄りや体の不自由な方、ケガをしてる人は大概見て分かりますが、妊娠初期は見て分かりません。このマークによってさりげなく周囲に理解してもらえたらいいと考えています。かといって手助けを強制しているのではなく、誰しも持っている優しい気持ちが表面化するきっかけになれば、嬉しく思います」と語った。

 また車の運転については、急ブレーキによるショックを避けるため、妊娠中は特にゆっくり走行するケースが多いことに対して、パッシングなどの嫌がらせを受ける他、妊娠中の人が優先的に駐車できる取り組みにおいても、外見からは判断されにくいため、停めづらいという声が多数あったことから、車用ステッカーを考案、今月末に発売する予定となっている。なお、既存のシール商品は大小2タイプあり、病院での採用も相次いだことから、延べ3万枚に到っている。

 病院との連携に関しては、薬のリスク・利便性を検証する日本RAD−AR協議会が出版している冊子とテーマが合致、同会が案内を配布する際に『BABY in ME』の製品賃料などを同封したことによって、広がりを見せたという。なお現在では、シールを冊子の付録として付ける取り組みも行われている。『シールは粘着タイプにしたので、あちこち貼っても剥がせる気軽さがあり、媒体に働き掛けなくてもPR効果があると考えました。また、シールならあまっても名刺代わりに配れますからね』とシールに対する印象を話す。

 さらに、普及にともなう今後の展開については、マークだけが先行するのではなく、性別を超えた幅広い人々に認められながら、自然な形で育ってほしいとコメント。加えて、「妊娠初期は察しづらいという事実は世界共通なので、日本が世界に向けて、思いやりの気持ちをマークやコンセプトで伝えていくことができれば素敵ですね!」と将来的な希望を笑顔で語った。
 『マークを見かけた時は、未来のママ&赤ちゃんにどうぞ優しい心づかいを!』
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