日本発・世界初のマタニティマーク「BABY in ME®」の公式サイト

2022年秋、日本大学理工学部まちづくり工学科学生さんの卒論に、BABY in ME®が登場しました。

2022年秋、日本大学理工学部まちづくり工学科4年生の吉川園子さんが、ご自身の卒業論文の中でBABY in ME®のことをとり上げてくださいました。※ご本人の許可をいただきお名前入りで紹介しています。

吉川さんの論文のタイトルは
『合理的配慮が必要な利用者が配慮の必要性を意思表示するマークに関する研究
―公共施設利用における必要性の意義と歴史的変遷、ならびに今後のあり方―』
論文全文は、こちらから。ご本人の許可を得て、掲載しています。★

論文の中で吉川さんは…

第1章で【研究の背景】として

「外見からは障害の種類や不便さがわからない人がいる。
そのためその障害や不便さを可視化するためにヘルプマークやマタニティマークなど
周囲に配慮を求めるマークがある」としたうえで、

いわゆる厚生労働省のマタニティマークと並んでBABY in MEにも触れてくださっています。

また第3章の【マークの製作者、マークを付けている方へのインタビュー調査】では、

「マーク管理団体への調査-マークをつくったきっかけ」や
「当事者以外の人にマークの意味を伝える工夫」
「マークをつくったきっかけ」
「当事者以外の人にマークの意味を伝える工夫」
「使ってほしい場面や場所」
「マークを制作するうえで大変だったこと」
「他のマークとの違い」などの項目で、
BABY in MEへの取材内容を取り入れてくださいました。

最後に【今後の課題】として

「個人がマークを着けアピールしなければならないということは、
まちづくりや公共交通機関などにおける社会インフラの弱点が
顕著に表れている場面とも考えられる。

体にマークをつけた人がいるということは、
その場所におけるまちづくりに関する物的支援、
社会的支援への問題点と不備が露呈している場面と考える。

本研究をとおして、
福祉のまちづくりにおいて体にマークを着けている人々の存在が
周辺環境を再評価する新たな視点が生まれてきたと考える」

とまとめていらっしゃいます。

まったく、同感です!
いつか、マークを付けても付けなくても、
お互いがお互いを自然に思いやれる社会になるといいですね。

そういう日が、一日も早く実現することを願うばかりです。

もちろん、吉川さんは論文発表も無事に終えられ、卒業研究として認められたそうです。
論文作成のための取材にあたっては、取材依頼に始まり論文完成のご報告まで
丁寧にメールにてご連絡いただきました。

このように、取材していただけたことで、
BABY in MEとしても、
23年間におよぶ活動を振り返る貴重なよい機会となりました。

お気軽にお問い合わせください。

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