Q BABY in MEは、どこが展開しているの?
1999年のHPスタート以来、個人で展開しています。横浜市在住、既婚ですが子どもはいません。本業は別に持っており、仕事と並行して、サイトの運営、メール対応、発送などの作業を個人で行っています。
Q BABY in MEを作った、きっかけは?
20年ほど前、「妊娠初期に、つわりを酔っ払いと間違えられた」という友人の体験談を聞いたことが、そもそもの始まりです。妊娠、特に初期は、おなかが目立たず、外見からは判断できません。実際、声をかけて良いのもか悩んだ経験のある方は、少なくないことでしょう。
そういう時、妊娠をメッセージするマークがあれば、周りの方も手を差し伸べやすくなるのではないかと思ったのです。友人の体験から数年たった1999年にHPを立ち上げて、展開をスタートしました。
Q BABY in MEは正しい英語ではないのでは?(妊娠となぜハッキリ書かないの?)
周りの人に何よりも意識してもらいたいのは、外からは見えないけれど、おなかのなかで育っている大切な命です。そこで、BABY in MEという造語をつくりました。英語としては正しくない日本語英語ですが、英語が苦手な方にもイメージとしてつたわることを重視したかったのです。
Q どうして、BABY in MEという造語を作ったの?
BABY in MEをつくった1999年当時、「妊娠」という言葉のイメージが、少しきつすぎるように思ったからです。「妊娠」と書かれているマークでは、利用する側もためらうでしょうし、それを見る側(=周囲の方々)も抵抗を感じられるのではと思ったのです。
より多くの方に、少しでも抵抗なく受け入れてもらえなければ、伝わるものも伝わりません。
他に「マタニティ」という言葉もありますが、これも少しニュアンスが違うような気がしました。
Q これまでの経緯は?
1年以上かけてマークを作り、1999年の夏に、当サイトを立ち上げました。
当時、同種のマークやグッズは他になく、「妊娠初期」という言葉すら、一般で使われることは、ほとんどありませんでした。
翌2000年5月に朝日新聞『くらし』面で取り上げられた辺りから、少しずつBABY in MEの存在が、知られるようになってきました。
2001年には、こうしたマークの必要性そのものに社会の注目が集まるようになり、ベネッセの‘たまひよマスコット’など同様のグッズも登場。
2002年には新聞・雑誌・TVニュースなどで30回以上も取り上げられ、大きなターニングポイントとなりました。そして2003年、千代田区でマタニティバッジが、釧路市ではミニステッカーの配布が始まりました。
2005年12月からは、三重県鈴鹿市でも、母子手帳と一緒にマタニティバッジの配布が、その後、桑名市でもバッジとアタッチメントの配布がスタートしました。また、こうした展開は、厚生労働省の一連の取り組みのキッカケにもなりました。千代田区でのBABY in MEグッズの配布は、現在(2016年2月)も続いています。
個人での展開のため、BABY in MEは、広告や宣伝などがいっさい行えません。にもかかわらず、ここまで拡大して来ることができたのは、「自分がバッジを付けることでマークを広めます」と率先して利用してくださった一般の方を含め、各方面の多くの方々の存在とご協力があったからに他なりません。そうしたみなさんの応援に少しでも応えたく、展開を続けています。
Q グッズを作った順番は?
グレーのTシャツ→ステッカー→バッジ→携帯ストラップ&キーホルダー→カラーのTシャツ→車用ステッカー→車用サインの順番です。
最初のTシャツ以外は、すべてみなさんの声に促される形で作りました。
Q イラストをデザインしたのは?
線画タッチの女性のおなかにハートマークというラフまでは自分で作り、そのラフをもとに、最後はプロのデザイナーの方に手を入れてもらいました。
Q BABY in MEのポイントは?
ズバリ「可愛さ!」だと自負しています。なによりもマークを利用されるみなさんに、デザイン的にも支持され、いろいろなアイテムに付けても違和感のないマークにしたい。同時に、メッセージの受け手側の方々にも思わずニッコリしてもらえるような、自然とやさしい気持ちになっていただけるような、温かいデザインにしたいと思いました。
嬉しいことに、その思いは、みなさんにも伝わっているようです。
Q 妊婦さんの反響は?
実際に、「席を譲ってもらえた」、「気を使ってもらえた」という嬉しいご報告も数多くいただいています。また、妊婦さんを取り巻く方から「マークのおかげで気を使うことができる」「そうと分かれば男性も優しくできる」というご意見も多数いただいています。
Q BABY in MEマークの役割は?
妊娠中のママ&おなかの赤ちゃんと周りの方々をむすぶ、コミュニケーション・ツールになれば嬉しいと考えています。
外見ではわからないけれど、おなかには大切な命が育っています。特に妊娠初期は、おなかの赤ちゃんにとって大切な時期です。目では見えない命の存在をマークがアピールできれば、やさしく接してくださる方もきっと増えることでしょう。
また、基本的にほとんどの方は、やさしい気持ちを持っていらっしゃることと思います。ただ、外見で判断できなかったり、キッカケがつかめなかったりして、やさしさが行動になかなか結びつかないのではないでしょうか?BABY in MEのマークが、そうした誰もが持っているやさしい部分を引き出す存在になれたら、本当に幸いです。
Q 席を譲ってもらえるとは限らないのでは?
残念なことですが、その通りです。ですが、外見でわからないままでは、譲ってもらえる可能性は、ますます低くなってしまいます。マークがあることで可能性が少しでも高まれば、席を譲り合う場面がひとつでも増えれば、「次は自分も!」と思う方がちょっとずつでも増えていくのではないでしょうか。
また、周りの方が、みなさん元気な方とも限りません。外見でどんなにお元気そうに見えても、何か事情をお持ちなのかも知れません。その点は、お互い様なのです。
電車やバスの中の全員が、具合が悪いわけではないでしょう。その時、体調や気分もよく「何かしてあげても良いよ」という精神的にも身体的にも余裕のある方にだけでも、メッセージが伝われば良いのではないかと思います。
Q 席を譲りたくても譲れない(気を使いたくても使えない)時は?
マークに気がついたけど自分も具合が悪く具体的にはなにもしてあげられない場合は、「頑張ってね!」と心のなかでエールを送ってあげてください。そうやって視線が和らぐだけでも、精神的にもデリケートになっている未来のお母さん達は、とても安心されます。お母さんの嬉しい気持ちは、おかなの赤ちゃんにも伝わるのだそうです。
Q 英語だと理解できない方もいるのでは?
まずは、絵と単語を見て理解できる状況の(理解できるだけの気持ちの余裕のある)方にさえ伝われば良いのではないでしょうか。マークがもっと普及して、みなさんが絵だけですぐに理解してくださるようになれば理想だと思います。
電車の中などでは、「ご高齢の方に理解してもらえないのでは」と言うご意見は時々いただきますが、ご高齢の方と席を…という場面は、少々悲しい気がします。
ご健康で若い方に気がついていただけると本当に良いのですが。個人での展開ということで、大々的なPRが行えずにおりますが、出来る限り方法を考え(例えば、協力を申し出てくださった企業の社内にポスターを掲示いただくなど。個人のレベルでも、方法は、いくつか考えられると思います)、メッセージの受け手となる若い方々への働きかけを行っていきたいと考えています。
Q 妊娠となぜハッキリ書かないのか?
BABY in MEをつくった1999年当時、「妊娠」という言葉のイメージが、少しきつすぎるように思ったからです。「妊娠」と書かれているマークでは、利用する側もためらうでしょうし、それを見る側(=周囲の方々)も抵抗を感じられるのではと思ったのです。
より多くの方に、少しでも抵抗なく受け入れてもらえなければ、伝わるものも伝わりません。
他に「マタニティ」という言葉もありますが、これも少しニュアンスが違うような気がしました。
意識してもらいたいのは、外からは見えないけれど、おなかのなかで育っている大切な命。それで、BABY in MEという造語をつくりました。
Q 日本語バージョンがあっても良いのでは?
余裕ができたら、バージョンも増やしたいと考えています。ですが、まずは、1つのバージョンに絞って、認知度をしっかりと高めていくことが大切なのではないかと思います。